
ベルギーはフランス、オランダ、ドイツなどの国々に囲まれ、他国の文化の影響を受けながら独自の文化を形成しました。
ベルギーは生まれてまだ180年という歴史の浅い国ですが、大昔より周辺国フランス、オランダ、ドイツなどからの支配を経て様々な文化の影響を受け、その後それらがミックスされ、独自の文化としてベルギーアートが誕生することとなりました。その中でも今回はベルギー絵画についてご紹介したいと思います。

建国前の15世紀ごろに現在のベルギー地域で繁栄していたフランドル絵画は、ベルギー絵画を代表するひとつと言っても良いでしょう。特に宗教画で有名なルーベンスや農民画家として知られるブリューゲルなどは、日本でもその名を知っている人が多いと思います。残念なことにフランドル絵画の主な代表作は他国に流出してしまっていますが、それでもベルギー各地の美術館や教会でたくさんの作品を鑑賞することができます。このフランドル絵画の特色は、聖書などに登場する逸話を、当時のフランドルの街の日常の中に溶け込ませて写実的に描いているところで、その精密な描写のおかげで当時の人々の生活がありありと観ている人に伝わってくるところです。
それから、ベルギーのアートについて書くためには、シュルレアリスムに触れないわけにはいきません。日本語では「超現実主義」といわれるシュルレアリスムとは、私たちの日常の現実をよりリアルに表現しようという、20世紀初頭にヨーロッパで興った芸術運動のことです。ベルギーアートにはこのシュルレアリスムが大きく影響を与えており、近代ベルギー絵画を語る上でも不可欠なのです。
それでは、これから近代ベルギー絵画の代表的な画家5人を紹介します。もし興味が出てきたら、是非ブリュッセルの王立美術館に来てください。彼らのほかにも近代ベルギー絵画の作品や、フランドル絵画も多数展示されていて、たくさんのベルギー絵画に出会えることでしょう。